ありのままブログ

ニューヨークを拠点に刺激あふれる世界で、日々感じたことをブログを通して表現

映画館で「風の谷のナウシカ」

8月の「天空の城ラピュタ」に続き、NYで開催されている「Studio Ghibli Fest 2017」に行ってきました。今回はジブリ映画の中でTop3に入るであろう「風の谷のナウシカ」でした。

 

johnsons.hatenablog.com

 

今回の映画も3日間のみの限定開催で、日によって、吹き替え版か、サブタイトルか選べます。日本人としてはもちろんサブタイトル版(日本語オリジナル)を選びました。が、しかーーし、なんと映画館側が取り間違えたか英語版で見ることに…。

 

ジブリ映画は深い思いでがあるので、正直日本語で見たかったですが、致し方ありません。

 

前回同様、本編が始まる前に各国の短編アニメが放送されていました。前回と同じく韓国の会社が作ったものが評判が良かったように思います。評判?と疑問を感じた人がいると思いますが。もちろん、アンケートなんて取っていません。アメリカで映画を見ると、観客がいちいち突っ込みを入れたり、大笑いしたりと、その場で作品に対する評価がなんとなく伝わってきます。これが日本で映画を見るのと違って、作品を共有している感覚が本当に好きです。日本ももう少し感情を表に出すと良いのに…。

 

映画の中では、ナウシカは不思議な力を持ったお姫様と言う風に描かれていますが、ナウシカはリーダーの塊のような人だと思います。本当に本当に優しく、たくましい心の持ち主で、自分の信念のもと、また皆の為に、まっすぐに前に進んでいくヒーローです。その背中を見た、歴戦の戦士(風の谷のおじいちゃんたち)にも認めれら、何かあれば「姫様~~~~~」と声がかかる。素晴らしくないですか?

 

自分の立場に置き換えてみてください。会社の歴戦の強者である、上司達に「助けてくれ~~」と声がかかる事があるでしょうか。

 

ナウシカはどこか異常で、危なっかしさがあります。自分を大切にしていないのではないか?と思うシーンも何度もあります。また、喜怒哀楽も激しすぎます笑

 

だから強くひきつけられるのだと思います。異常なまでの優しさ、強さ、行動力、探求心。なにもかもが普通でない。現代の生活にこんな人がいたら、強大な魅力で皆が魅了されることでしょう。こんな異常なリーダーって良いなって思います。上司になったらどんなんだろ?怖いかな?

 

冷戦さなかに作られ、恐らく核戦争後の世界を描いた映画。皆が、虫と森の毒と戦い、それらを忌み嫌う世界で、ナウシカは一人だけ腐海が存在する意味を探し求め、真理に辿り着く。忌み嫌われた森は、汚れた地球の土や水を浄化し、虫はその森を守っていた。

 

必要でないのは人間なのか?と考えながら映画を見てました。

 

 

「風の谷のナウシカ」は刺激的なシーンが多いうえ、映画に込められたメッセージも強い。宮崎映画の中では少し毛色が違う内容だと思います。笑いも少なめで、全体を通してどこか悲しい映画です。

 

さー楽しかった!本当に良い映画でした。ジブリを映画館で観る機会は本当にないので、次回の「千と千尋の神隠し」も楽しみです~~~!!!

 

ではー!